特別記事
京都大学医学部附属病院で推進する戦略的5S活動
山中 寛恵
1
1京都大学医学部附属病院看護部
pp.928-931
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101329
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はじめに
京都大学医学部附属病院(以下,当院)は,大学の附属病院として「新しい医療を創り,切り拓いていく」という使命をもち,先進性,専門性の高い医療を行なっています。しかし一方では,リスクの高い治療や検査が日々行なわれ,医療事故の防止は喫緊の課題でもあります。
当院では2006(平成18)年より5S活動に取り組んでいます。5Sとは,整理(Seiri),整とん(Seiton),清掃(Seiso),清潔(Seiketsu),しつけ(Shitsuke)をローマ字の頭文字で表わしたもので,改善活動のひとつの手法です(表1)。工場など製造業の現場では広く取り入れられており,多くの書籍も出版されていますが,その手法を取り入れている病院や施設はまだ少ないのではないでしょうか。先日もある看護管理者の研修会で尋ねたところ,「5Sの定義を知っている」,または「5Sを実践している」と答えた方は1割程度でした。
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