連載 医者ときどき看護師・7
2つの山の間で
平林 大輔
1
1(社)地域医療振興協会・東京北社会保険病院
pp.581
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101247
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- 文献概要
最近,病棟のナースと話をしていると,よく患者の状態や治療方針について質問をされる。「この患者さんは昨晩ずっと腹痛を訴えていたけれど,原因はいったい何?」とか,「酸素飽和度を測定してほしいというオーダーを追加したのは,どういう理由から?」など,非常に当を得た質問が次々と飛んでくる。
こちらとしても,病態や治療方針を共有できるのはありがたいことであるし,なにより誰かに説明することは自分の勉強にもなるので,そんなときは嬉々として質問に答えている。ただ,それが自分でもこれから調べようと思っていたレアな疾患に関する質問だったり,指導医に治療方針の確認を取る前にされた質問だったりすると,言葉はしどろもどろで背中は汗びっしょりになっていたりするのだけれど。
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