ミドルナースの大学院生活ウォッチング・6
遥かな山
迫田 綾子
1
AYAKO SAKODA
1
1広島大学大学院医学系研究科博士課程前期
pp.877
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903558
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1年次に研究法は6単位を受講した.必須科目のため看護専攻だけでなく作業療法,理学療法専攻の学生も一緒である.そのなかでも私はやはり最年長であった.「ここへどうぞ」と席取りしてもらったり,資料を見せあったり英訳を助けてもらったりしながらワクワクして若者と机を並べた.すでにペアもあるようで,人間模様もさまざま.
研究法Ⅰ特論は,データの統計的解析についての基本的な考え方や手法についての講義.研究法Ⅲ特論は基礎科学および臨床科学分野における研究法の解説であった.そのなかで統計学は研究者にとっては必須にもかかわらず,私には富士山に登るよりもまだ厳しい山行きだった.富士山では苦しいながらも,一歩一歩進むとなんとか頂上に着き,美しい御来光を仰ぐことができた.しかし統計学は先天的酸素欠乏状態というか,記述統計学?
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