増刊号特集I 2010年度診療報酬改定から何を読みとるか
[インタビュー]2010年度診療報酬改定のポイントと厚生労働省のねらい
習田 由美子
1
,
奥村 元子
2
1厚生労働省保険局医療課
2日本看護協会専門職支援・中央ナースセンター事業部
pp.660-674
発行日 2010年7月26日
Published Date 2010/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101799
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【改定の特徴】
10年ぶりのプラス改定
奥村 今日は,2010(平成22)年度の診療報酬改定で,厚生労働省としてどのような考えのもとで,作業を進められたのか,お聞きしていきたいと思っています。
習田 まず,今改定の特徴からお話しいたしますと,大きく2つの特徴があると思います。1つは,全体として10年ぶりのプラス改定だったことです(図1)。2つ目は,プロセスが従来の診療報酬改定とは違ったことです。いままでは年末の予算時期に改定率のみが決まっていましたが,今回の改定では急性期医療に4000億円,急性期医療を後方支援するために400億円,在宅医療と外来に400億円とそれぞれ配分される額についても同時に決められました。
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