BOOK REVIEW
―日々の看護管理への気づきに富んだ生きた参考書―『シリーズ ケアをひらく こんなとき私はどうしてきたか』
宮井 千恵
1
1高知大学医学部附属病院看護部
pp.785
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101026
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■統合失調症患者が回復するまでの長い道のりにどう関わるか
“こんなとき私はどうしてきたか”というタイトルを見たとき,その書名から,本を開いて見てみたいという興味が湧いてきました。一方で,精神科の患者さんについて書かれた本であることから,苦手意識を感じたものの,読むにつれて引き込まれ,内容のリアルさから一気に読み終えてしまいました。
主に統合失調症の患者さんが病気になってから回復していくまでの長い道のりで,患者さんに表面的に現れる症状や内面の心の動きに対して,医師や看護師がどのように受け止め,関わっていったらいいのかということが,著者の経験と専門的な知識を駆使して読み手の心に届くよう書かれています。
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