連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・26
動物と暮らす,心豊かな日々―『おじいちゃんのどうぶつえん』『旭山動物園日誌』
柳田 邦男
pp.704-705
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101011
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絵本に登場する動物たちは,なぜ愛くるしいのだろう。動物が登場しない絵本はないと言っていいくらい,動物は絵本の主役であったり脇役であったりするのだが,たとえライオンやクマであっても,絵本に描かれる時には,あまり恐ろしい猛獣という感じではなくなる。
もし絵本に動物を入れないで,人間だけが登場する絵本ばかりを作ったなら,面白くないだろうなと思う。もちろん,動物なしでも絵本をある程度は作れるだろうが,何万とある絵本のすべてを動物なしで楽しいものにするのは無理だろう。
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