短報
血液透析時のエリスロポエチン製剤投与に関わる看護師作業時間調査
菅 朗
1
,
高松 智子
1
,
岸川 伸雄
2
,
竹内 宏枝
2
,
宮崎 正太郎
2
1親和会天神クリニック
2親和会天神クリニック透析室
pp.685-687
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101004
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わが国の慢性透析患者,とりわけ血液透析患者は増加の一途をたどっており,現在約26万人に達している。一方,チーム医療として透析医療に関わる医療従事者は増えていないため,スタッフあたりの患者数が増加している現状がある。この状況で質の高い医療を提供していくためには,現在の透析業務の検証と改善が重要である。
また医療経営の観点では,透析医療においてはこれまでさまざまな診療報酬改定が行なわれてきたが,なかでも2006(平成18)年4月より導入されたエリスロポエチン製剤(以下,EPO製剤)の包括化は,血液透析医療に大きな影響を与えるものであった。包括化のもとでは,発生する原価を正確に把握し,限りある医療資源を有効に活用していくことが必要となる。特に原価のなかで大きな割合を占める人件費を把握することは,医療経営上非常に重要である。
本調査では,血液透析におけるEPO製剤投与作業に焦点を当て,EPO製剤投与に関わる各作業に費やされる看護師の時間を測定した。
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