国試にたずねよ・19
狐の手袋
山中 克郎
1
1諏訪中央病院総合内科
pp.1010-1014
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201620
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
社会を震撼させた「和歌山カレー事件」が起こったのは、今からちょうど20年前の7月であった。医師であり作家の帚木蓬生が書いた『悲素』1)に事件の背景が詳細に語られている。ヒ素による毒殺には、長い歴史があることを知った。知識や経験がない疾患の診断は難しい。
薬物の「効用」と「中毒」の境界は必ずしも明確ではない。朝起きてすぐにコーヒー豆を挽き、コーヒーをいれるのが日課になっている。コーヒーは1日5杯くらい飲むことが多いので、“カフェイン中毒”になっているのかもしれない。しかし、香りよいコーヒーを飲むとスッキリ目が覚め、勉強モードに切り替わる。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.