特集 看護職副院長の役割と業務の実際
―看護管理者としての経験から―看護職副院長の職務と役割を考える
山嵜 絆
1
1町田市民病院・看護部
pp.338-341
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100826
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筆者が最初に看護職の副院長に就任したのは,1995年4月である。それまで18年間勤めていた榊原記念病院の総婦長を同年3月に退職し,東京都済生会中央病院に赴任した。そのとき初めて看護担当副院長兼看護部長の職位であることを知り,驚きと同時に身が引き締まる思いであった。東京都済生会中央病院には,昨年の6月に満60歳になるまでの7年間在職し定年を迎え,引き続き同年7月より,現職の町田市民病院で副院長(看護担当)兼看護部長に就任した。筆者は,この8年間で2つの病院において,看護職の副院長兼看護部長を体験することとなった(表1,図1,2)。
わが国では,看護職が副院長のポストに就くという歴史は浅く,1987年に北海道の東札幌病院の石垣靖子氏が最初である。その後,徐々に増えているとはいえ,現在でも50人前後に止まっている(図3)。
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