連載 こもれび輝く日から始まった 私のこだわり看護管理[9]
「掘り起こし屋」の仕事
陣田 泰子
1
1聖マリアンナ医科大学病院看護部
pp.755
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100752
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「これ見てください」と言って,師長が入ってきた。師長が手にしているB4判の用紙には,ぎっしりと俳句が書かれてあった。日付入りのその俳句は,入院して1か月ほど前に亡くなった患者さんのご家族がつくられたものだという。「こんな思いで毎日面会に来られていたんですね。この句を読んだら涙が出てきました」と後半部分の句を見せながら言った。
師長たちが自分の部署の出来事を何らかの形で持ってきて,アピールするようになった。それはデジカメで撮った写真であったり,今回のように患者さんや家族からの種々の反応だったりする。なかには「今度は私たちのところに写真撮りに来てください!」と言うスタッフもいる。
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