特集 規律ある組織風土構築で医療安全に取り組む
[鼎談]ルール違反にみる組織風土と医療安全対策への取り組み
川合 榮子
1
,
鎌田 晶子
2
,
釜 英介
3
1東京北社会保険病院看護部
2文教大学人間科学部人間科学科
3東京都立松沢病院
pp.724-732
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100743
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川合 東京北社会保険病院の看護部長の川合です。今年4月に開院したばかりの新病院のため,いろいろなところから集まった職員みんなでまずは組織のルールづくりからはじめようとしている状況です。何でも言い合えて,何でも出せるような組織風土をつくるためにどうしていくか模索しているところです。
鎌田 文教大学人間科学部の鎌田です。専門は心理学です。昨年度までは,(独)科学技術振興機構社会技術研究システムの社会心理学研究グループで専任研究員をしていました。そこでは「安全拡充のための社会心理学的装置・技術の開発」を研究目標として,ルール違反を事前に防止する組織や企業をつくるにはどうしたらいいかということについて研究しています。特に組織風土という側面から,組織の違反を防ぐためにはどのような組織風土が望ましいのかを検討してきました。
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