特集 地域を支え,地域とともにいきる
連携施設とめざす患者本位の医療・看護
地域のニーズに対応して継続的なケアの質を保証していくために
佐藤 美子
1
1医療法人関越会関越病院
pp.314-319
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100621
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
地域の現状と当院の歩み
2006(平成18)年度の診療報酬改定から,はや1年が過ぎようとしている。病院経営は,医療制度改革の波にさらされながら,病院としての機能と役割を果たすべく平均在院日数の短縮を求められ,現在は,看護師数の確保という問題も加わり,さらに厳しい状態が続いている。
当院の位置する埼玉県の特徴は,首都東京に隣接し,東京へのアクセスも1~2時間前後と簡便で,この30年間は通勤圏内として人口の流動が激しく,それに伴い急速な人口増加を示してきた。そのため埼玉県の行政による試算では,近い将来,労働人口である団塊の世代が定年を迎えることで,2020(平成32)年には高齢化率28.0%と,全国でもかなり早いスピードで進むこと予想されている。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.