連載 スクラブ・ナース 2年生・16
ナースの疲労と病棟構造,物品不足
鈴木 美穂
pp.767
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100364
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年を経るごとに,病棟スタッフナースをすることが体力的につらくなってくる。新人のころには気にならなかったナースステーションと病室との距離や,使いたいものを使いたいときに使えない不便さが大きな問題になる。
アメリカの病院では,いわゆる大部屋はなく,基本的に2人部屋で,他は個室である。仮に6人受け持ったとすると,最低でも3部屋を股にかけて動かねばならない。日本では,うまくすれば,6人が一部屋にまとまっていて,ひとたび病室に足を踏み入れれば,一度にすべての担当患者の観察ができる。一般的に,アメリカのほうが日本よりもナース対患者比は数字的にはよいが,ベッドの回転率や部屋と部屋との移動距離を考慮すると,結局業務量に大差はない気がする。
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