看護の視点 不足対策としての看護力強化
ナース不足以前に足りないもの
矢沢 好男
1
1健康保険鳴門病院
pp.14-16
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913739
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対策は簡単であるが
看護婦さんが足りない。一体どうしたら良いのか。この間題を病院の事務長の立場から述べよということである。
答は簡単である。養成施設をふやすこと,給与を大幅にあげること,この二つである。しかしながら,看護婦さんが足りないといわれて数年になるが,一向にそれらしい対策が,強力に進められていない。ようやくこの頃になって,既設の養成施設の定員を若干ふやしたり,看護科を新設した高校が1,2できたり,不足に苦しむ病院が自前で養成施設を併設したりする程度しか見受けられない。給与の方も,人事院勧告に従った程度にとどまっている。これでは中国の旧い諺にある百年河清を待つにひとしい。
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