特集 看護師に選ばれる病院の「新規採用」と「教育システム」
新人看護師獲得のためのマネジメント―学生実習・採用計画・卒後教育への取り組み
山下 美智子
1
1筑波メディカルセンター病院
pp.528-532
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100313
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今回の診療報酬改定において,最も病院経営に影響するのは,「急性期入院医療に係る評価について」の7対1入院基本料のそう設と思われる。病院における「人員の確保」という点では看護管理者にとって非常に頭を悩ませることではあるが,一方では,患者に対する看護サービスを向上させ,看護師自身も満足できる仕事をするための重要な対策であることに間違いはない。それでは,「どのようにして人員を確保するか」。このことが看護部門全体のみならず,病院全体で取り組まなければならない大きな課題である。
筑波メディカルセンター病院(以下,当院)においても,前年度の採用計画では7対1看護体制を採る準備をしてはおらず,次年度に向けての実施予定となってしまった。そこで今後に向け,人員確保,特に新人の獲得をどのようにすればよいか。本稿では,今まで十分とはいかないまでも,試行錯誤を経て人数を確保してきた採用の取り組みの実際について振り返りたい。
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