特集 看護師に選ばれる病院の「新規採用」と「教育システム」
魅力ある看護部づくりで新人看護師獲得をめざす―聖隷三方原病院の取り組み
吉村 浩美
1
1聖隷三方原病院総看護部
pp.523-527
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100312
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聖隷三方原病院(以下,当院)は,聖隷福祉事業団(以下,事業団)の1施設である。事業団のなかには5つの病院があり,職員採用は事業団として行なわれるが,看護師および助産師職は各病院で就職試験を実施している。特に浜松地区においては聖隷三方原病院(764床)と聖隷浜松病院(744床)の2つの大病院があり,看護師の確保はともに重要な課題である。看護管理者は看護師を確保するために魅力ある看護部づくりを行ない,当院の特徴を就職予定者へ情報発信する必要がある。また,新卒看護師の実力を把握したうえで就職後の研修計画を企画し,看護実践能力の開発を行ない,看護師の定着を図る。卒後教育の充実度も,就職へのインセンティブとなり,1つのアピールとなる点からも,重要であろう。
当院では毎年約170名の応募があり,80名程度の新卒看護師の採用と,年間10名程度の既卒者の中途採用がある。本稿では当院の看護師獲得に向けた取り組みを紹介する。
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