特別記事
外部サーベイランスで検証する近森会の感染管理
近森 幹子
1
1医療法人近林会感染対策
pp.834-838
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100239
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はじめに
現在医療機関においては,医療の質や患者安全の面からも感染管理の重要性が認識されている。医療機関ごとに感染管理の委員会がおかれ,マニュアルが整備され感染対策を実践している。
医療法人近森会(以下,当院)では,1990(平成2)年から感染対策委員会(図1)を立ち上げ,活動の第三者評価として,日本医療機能評価機構による認定や保健所による医療監視を受け,感染管理体制を整備してきた。そのようななか,本年2005(平成17)年3月には感染管理の実践をさらに向上させる取り組みとして,米国の感染管理専門家による外部サーベイランスを受けた。この外部サーベイランスの特徴は,グローバルに活動する感染管理専門家の目を通した不備な点の指摘により,感染対策のレベルアップと改善につなげようとしたものである。今回はこれまでの当院の委員会活動を振り返るとともに,外部サーベイランスの結果を踏まえ,今後の取り組みを述べる。
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