連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・3
心のゆりかご ヴァイオリンの音色―『くまのアーネストおじさん』シリーズ 『ふたりは まちの おんがくか』 『とおい ひの うた』
柳田 邦男
1
1作家
pp.490-491
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100185
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「こころに響くもの」あるいは「こころに届くもの」と言うとき,人が頭に浮かべるものは何だろうか。人によって,それは音楽だったり,絵だったり,言葉だったり,映画だったり,さまざまだろう。そんななかで年齢や民族や宗教の違いを超えて「こころに響くもの」となると,いちばん普遍性があるのは,やはり音楽ではなかろうか。
胎児や新生児であっても,穏やかなモーツアルトの音楽や子守歌のCDをかけて室内に流していると,こころがやすらぐというのは,音楽がこころに届くコミュニケーション手段としてすばらしい可能性を秘めていることを示すものだろう。
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