焦点 看護実践・理論・研究をつなぐアクションリサーチ
〈ケース・スタディ〉末期がん患者・家族の看護ケアの改善をめざして—ミューチュアルアプローチのアクションリサーチ
遠藤 恵美子
1
,
千崎 美登子
2
,
新田 なつ子
1
,
齋藤 亮子
3
,
嶺岸 秀子
1
,
諸田 直実
1
,
久保 五月
4
1北里大学看護学部
2北里大学東病院
3山形県立保健医療大学
4北里大学大学院後期博士課程
pp.481-492
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900643
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
筆者らは,ナースと教員のパートナーシップという形で,がん看護に関する既存の研究結果を看護実践に組織的に導入する試みを開始した。そして,この研究プロセスの早い段階で,それが図らずもミューチュアルタイプのアクションリサーチであることを認識した。本稿は,実践者であるナースチームとナースである教育・研究者チーム(以下,ナースチームと教員チームとする)のパートナーシップのもとで,ナースたちの自己革新を通してがん患者・家族の看護ケアの質の向上をめざしたケース・スタディである。いわゆる全体性のパラダイムに拠って立ったミューチュアルタイプのアクションリサーチの試みとして紹介する。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.