資料
脳血管障害者と家族介護者を対象とした支援プログラム開発のための文献検討
河原 加代子
1
1東京都神経科学総合研究所
pp.509-518
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900536
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はじめに
脳血管疾患は発症部位によりその機能障害の程度が異なり,その回復過程も時間的経過を追って個々にさまざまである。特に高次脳機能障害を呈する場合は,介護プロセスにおける障害者と家族介護者間に疾患特有の障害から引き起こされる混乱や困難(difficulty)が多い。
このような疾患特有の障害を残して在宅療養に移行した脳血管障害者と家族介護者に対する支援の必要性に関する報告はあるが,その多くが実態調査であり,介入の効果を評価した報告は少ない。特に急性期を経て在宅という環境に移行した後の評価研究はほとんどなく,方法論がいまだ開発されていないのが現状である。
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