焦点 在宅ケアに関する研究と課題
訪問看護特有な問題はどこにあるか—安全性と安楽性の視点からの研究テーマ
長谷川 美津子
1
1セコム(株)在宅医療事業部
pp.9-15
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900377
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
1992年に医療法が改正され,医療提供の場として「居宅」もその1つとして明示されました。また,1995度版厚生白書では,在宅医療の内容を次の3つの分野に分けています。
1)患者などが自ら医療技術を用いる在宅医療
2)高齢者の看護や介護が中心の在宅医療
3)末期がん患者などに対する在宅末期医療
このうち 1)の医療技術では在宅療養指導管理料として,在宅自己腹膜灌流,在宅酸素療法,在宅中心静脈栄養法,在宅成分栄養経管栄養法,在宅自己導尿,在宅人工呼吸,在宅自己注射,在宅自己疼痛管理などが適応となっています。
したがって,在宅末期医療を含め,医療依存度の高い在宅患者への訪問看護の需要は高くなってきている傾向です。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.