焦点 尿失禁患者の看護に関する研究
解説
尿失禁アセスメントツールの開発過程
鎌田 ケイ子
1
1東京都老人総合研究所
pp.367-385
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900360
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尿失禁アセスメントツールの開発の目的
尿失禁の原因や背景はきわめて複雑である。失禁状態を画一的かつ単純に決めつけて評価してしまうと,失禁状態を改善するどころか,悪化させてしまう誤った対応を選択しかねない。したがって,失禁の正確な状態の判断(アセスメント)は,適切な対応を生み出すために必須な看護行為である。
尿失禁の医学的診断を最終的に専門医に求めなくてはならないところもあるが,まずは尿失禁の状態を日常的に綿密に観察して,総合的な評価を行なうことが看護婦の役割として重要である。
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