焦点 医療における女性の意思決定
解説
体外受精を受けるクライエントの心理
森 恵美
1
1千葉大学看護学部
pp.25-33
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900286
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はじめに
リプロダクションは,人間が存在する限り絶えることのない種属保存のための自然の営みである。これが障害された状態が不妊症である。それゆえ,不妊夫婦は2つの側面の問題に直面する。
1つは,女性としてあるいは男性として生理的に備わっているはずの機能が発揮できないということによって起こってくる危機である。思春期から産む性としての自己を確立してきた女性にとって,産めないということは心理的危機であることは疑う余地はない。
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