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特集 看護教育における教育方法 Clinical Judgementはどのように育てられるか
文献
救命援助の教育—臨床における判断力を上達させる方法としての“思考の言語化”
Critical Care Education: “Thinking Aloud” as a strategy to improve clinical decision making
Sheila A. Corcoran
1
,
Suzanne Narayan
1
,
Helen Moreland
1
,
手島 恵
2
1Minnesota大学看護学部
2聖路加看護大学
pp.459-465
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900272
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“思考の言語化(thinking aloud)”は,看護婦の知識や認知過程に関するデータを収集するための研究方法として用いられてきたが,これまで指導の方法としては広く活用されていなかった。我々は,思考の言語化がスタッフを育成するための効果的な教育方法の1つとなりうることを提示する。経験を積んだ看護婦同士の対話に,またエキスパートが新人を指導する場合に,思考の言語化を取り入れるための2つの技法について述べる。この方法を用いることで明らかにできる知識の型と認知過程の型を示すため,ある看護婦が患者の状況を判断する際に行なった思考の言語化を書き取って抜粋したものを提示する。この論文では,指導方法の1つとして,思考の言語化を実施する上でのガイドラインを与えるとともに,この方法の潜在的な教育的利益を明確にした。
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