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特集 看護教育における教育方法 Clinical Judgementはどのように育てられるか
文献
クリニカル・ジャッジメントの教育—文献検索
Teaching clinical judgement
Christihe A. Tanner
1
,
堀内 成子
2
,
片田 範子
2
1Oregon Health Sciences大学看護学部
2聖路加看護大学
pp.466-479
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900273
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看護教育者は,クリニカル・ジャッジメントを教えることに相当な重きを置いてきた。看護過程の構成要素に関する学生のための学習目標は,すでに事実上,どの大学の看護学部のカリキュラムにおいても発表されている(Santora, 1980)。NLN(National League for Nursing)による看護における学部および大学院の教育プログラムの評価の規準(1983)は,学部のカリキュラムの中に,臨床の意思決定と看護過程を組み入れるための明確な規準をもっている。看護教育における研究の優先事項についての最近のデルファイ調査(Tanner & Lindemann,投稿中)では,臨床の問題解決を教える方略は,63項目の中で2番目に高い優先事項として挙げられていた。この文献検索の目的は,クリニカル・ジャッジメントの教育に関する看護研究を要約し,評価すること,および,今後の研究のために方向性を提示することである。
この文献検索の目的のために,クリニカル・ジャッジメントの定義を,Kelly(1966)の定義に基づき,看護婦がクライエントとの関係において行なう一連の決定であるとした。つまり,この定義では,(a)クライエントの状況に応じてなされる観察のタイプ,(b)観察されたデータの評価およびそこから導き出された意味の評価(診断),(c)クライエントとともにあるいはクライエントに代わってなされるべき看護行為(管理)を重視している。
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