特集 国際シンポジウム「家族看護学研究の動向:患者と家族のQOLの向上と看護の充実をめざして」
第III部 援助システムから見た家族看護学研究の動向
シンポジウム・3:援助システムにおける家族看護学の動向—家族を単位とした援助システムの観点から
金川 克子
1
1東京大学医学部健康科学・看護学科
pp.226-232
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900199
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
家族は,社会生活を送るうえでの基本的な単位です。そして親子,夫婦,同胞が相互信頼に結ばれ,経済的な相互扶助のもとに,かなり共通した生活スタイルを基盤とした小グループといえます。
また,家族は疾病の流行を研究する際の最小集団として,疫学的な立場でも重要な意味をもつと指摘されています。社会学的立場でも家族は,内的統合の面でも外的適応の面でも1つの構造・機能的単位として存在し,健康問題と家族の生活パターンとの関連性の指摘がみられます。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.