研究
精神分裂病急性期の患者に対する看護ケアの意味とその構造
萱間 真美
1
1聖路加看護大学
pp.455-473
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900046
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I.研究の目的と背景
本研究は,現在精神科入院病棟において実際に行なわれている精神分裂病急性期の患者に対する看護ケアを対象に,1つ1つの看護ケアの技術が持つ意味と,その構造を研究したものである。
精神科看護の領域では,患者の持つ対人関係と日常生活上の困難から,援助にあたっては独自の技法が必要である。特に,精神分裂病急性期の患者は歴史的にも社会秩序との関連において入院が社会からの隔離の象徴としてとらえられやすく,患者は入院・治療・看護ケアなどの働きかけを自分を脅かすものとしてとらえやすい。
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