特集 質的研究活動を促進するための資源QUARIN-J(Qualitative Research Implementation Network of Nursing-Japan)
査読の経験
事例研究と査読
山本 則子
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
pp.364-365
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202227
- 有料閲覧
- 文献概要
「引退までに,『ケアの意味を見つめる事例研究』の論文が100本発表されるところを見たい」
「ケアの意味を見つめる事例研究」方法の開発に着手したころ,そんな風に考えていたが,実際取り組んでみるとなかなか簡単には進まない。律速段階の1つは査読過程だった。優れた看護・ケアの実践知を,多くの人に共有・伝播可能にして,より多くの看護師がより良いケアを提供できるようになれたら,という思いで始まった取り組みである。「どう表現すればこの実践のすばらしさが伝えられるんだろう,ほかの人が参考にしたい時に手がかりになるものは何だろう」ということを最も大切にして書いてみたものが始まりだった。このため,査読に対しては準備不足だったことは否めない。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.