短期連載 JANSpedia—看護学における学術用語の重要性とその魅力・1【新連載】
JANSpediaとは? 開設の経緯と意義/看護学学術用語の収集・共有活動の大切さを日本語研究の立場から考える
大久保 暢子
1,2,3
,
柏野 和佳子
4
1日本看護科学学会
2日本看護科学学会看護学学術用語検討委員会
3聖路加国際大学大学院看護学研究科
4国立国語研究所
pp.239-252
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202101
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開設に至る経緯
看護学学術用語検討委員会のこれまでの活動
一般社団法人日本看護科学学会の組織である看護学学術用語検討委員会は,学会設立の5年目にあたる1986年に発足した。以来,看護学で用いられる学術用語や看護実践を記述する用語を取り上げ,様々な観点から検討を行ってきた。本委員会は,その時々の看護学のおかれている状況を踏まえながら,看護学学術用語の体系化を図る取り組みを続けてきた(日本看護科学学会第9・10期看護学学術用語検討委員会,2011)。
第1期委員会(原萃子委員長)は,当時の学会員511名への調査の結果,「用語の統一見解を図る」「用語集の作成」という要望・期待を受けて,第4期まで「わが国の看護学研究の発展を支える学術用語の検討」を重ね,「看護学の核的用語(看護実践のコア部分を説明または記述するために不可欠な用語)」35について概念規定を行い,報告を行った(第2期:前原澄子委員長,第3・4期:薄井坦子委員長)(日本看護科学学会第4期看護学学術用語検討委員会,1995)。
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