特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
CONSORT-EHEALTH [CONSORT-EHEALTH: improving and standardizing evaluation reports of Web-based and mobile health interventions]—CONSORT-EHEALTH:Webベースおよびモバイル端末による保健介入の評価レポートの改善および標準化
真志田 祐理子
1
,
大河原 啓文
1
,
深堀 浩樹
2
1慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科
2慶應義塾大学看護医療学部老年看護学分野
pp.144-145
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201748
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概要
ウエブベースおよびモバイル端末による保健介入(「インターネット介入」または「eHealth/mHealth介入」とも呼称される)は,2000年以降に急速に増加してきたものの,報告の質や厳密性,客観性のレベルはさまざまであり,質の高いエビデンスの蓄積が課題となっている。CONSORT-EHEALTHは,eHealthやmHealthの介入による報告・評価の基準を示すことを目的に,CONSORTの拡張版として2010年に公開された。Journal of Medical Internet Research(JMIR)のCONSORT-EHEALTHグループが中心となり項目を検討し,2011年にCONSORT-EHEALTH V.1.6.1に改定され,JMIR Webサイトで公開,解説(E&E)が発表されている(Eysenbach; CONSORT-EHEALTH Group, 2011)。
2016年には,mHealthに特化した16項目のmERAチェックリストがthe WHO mHealth Technical Evidence Review Groupによって開発されており(Agarwal et al., 2016),CONSORT-EHEALTHと併せて活用が期待される(mERAについては本特集,142—143を参照されたい)。
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