特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
STARD for Abstracts [STARD for Abstracts: essential items for reporting diagnostic accuracy studies in journal or conference abstracts]—抄録に関するSTARD(診断精度の報告基準):雑誌や会議の抄録において診断精度研究を報告する際の必須項目
佐藤 祐里
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1東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
pp.128-130
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201741
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概要
研究計画や実施に限らず,研究報告に関しても問題点が指摘されている。過去の報告によると,30%以上の研究報告が不十分,50%以上の研究は事前設定した主要評価項目が未報告であることが明らかになり,研究報告時の質改善の重要性が認識されてきている(Macleod et al., 2014;Chalmers, & Glasziou, 2009;奥村,赤羽,2015)。
抄録は,研究報告において重要な役割を果たしている。臨床医や研究者は,抄録によって雑誌記事全体を読むか否か,会議に出席するか否かなどを決定している場合も多い。そのため,研究報告時には,より正確で質の高い抄録の作成が重要である。
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