特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
The quality of mixed methods studies in health services research—ヘルスサービス研究における混合研究法による研究の質
深堀 浩樹
1
1慶應義塾大学看護医療学部
pp.118-120
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201737
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概要
混合研究法は社会科学・行動科学・健康科学などにおいて用いられる研究手法であり,この手法を用いる研究者は質的データと量的データの両方を収集して統合し,2つのデータを組み合わせた強みに基づいて結果を解釈し,研究課題の理解につなげる(Creswell, 2015)。
The EQUATOR Networkに含まれる422(2020年2月24日時点)の報告ガイドラインを検索した結果,混合研究法に関するものと判断できたのはヘルスサービス研究とカウンセリング領域での2つであった(Leech, & Onwuegbuzie, 2010;O'cathain, Murphy, & Nicholl, 2008)。ここでは,より早期に発表され引用数も多いシェフィールド大学のO'Cathainらによる「The quality of mixed methods studies in health services research」を紹介する(O'Cathain et al., 2008)。
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