提言
Mixed Methodsを用いた看護研究の提案
古川 亮子
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
pp.188-192
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100637
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はじめに
看護研究は,実際の看護・医療および社会においてその事象を検討し,その対応(看護・治療)方法を検証するために行なわれるといえます。研究方法はさまざま存在しますが,研究テーマにより適する研究方法を利用することで,研究の進行度のみならず結論の導き方にプラスの影響を与えます。
従来の研究では,その方法を決定する際には,質的研究か量的研究のどちらかを選択することがほとんどでした。どちらの研究も利点・欠点があり,研究内容によってどちらかしか選択できない場合もあります。近年,比較的新しい研究手法であり,質的データ,量的データの両方を利用するMixed Methodsという研究方法に注目が集まっています。そこで本稿では提言として,筆者の研究の具体的な事例とともに紹介し,この方法の意義について考えたいと思います。
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