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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 295, Issue 9 （November 2025）

医学のあゆみ 295巻9号（2025年11月発行）

Japanese English

第5土曜特集心不全診療の未来戦略――ゲノム，AI，多臓器連関が拓く新時代

心不全の診断・治療のトピックス　State-of-the-art developments and future prospects

多施設臨床研究が導く心不全診療の新たな地平 New frontiers in heart failure management ――Insights from multi-centre clinical research 砂山勉 ¹ , 末永祐哉 ¹ Tsutomu SUNAYAMA ¹ , Yuya MATSUE ¹ ¹順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学講座キーワード：心不全 , 多施設臨床研究 , エビデンスギャップ , エビデンスに基づく医療（EBM） Keyword: 心不全 , 多施設臨床研究 , エビデンスギャップ , エビデンスに基づく医療（EBM） pp.884-887

発行日 2025年11月29日 Published Date 2025/11/29

DOI https://doi.org/10.32118/ayu295090884

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参考文献 Reference

　心不全診療は新規治療薬の登場や診断技術の進歩により大きく変化しているが，その基盤には多施設臨床研究（多施設共同研究）の存在がある．多施設での症例集積により，心不全患者の実態や予後の把握，治療効果の検証が可能となり，ガイドラインや日常臨床に直結するエビデンスが構築されてきた．多施設臨床研究で得られたデータは，診療の標準化や新たな治療戦略の確立に寄与している．また，急性期治療の最適化や希少疾患における病態解明など，未解決の課題に対しても多施設臨床研究は有効な手段であり，今後も臨床現場の疑問を解決しながら心不全診療の進歩を牽引する役割が期待される．