特別記事 【看護理工学は創造する─エコーを用いた最新の研究成果】
明日の看護学を創る学生の指導を通して─我慢させない療養生活の実現をテーマに
真田 弘美
1,2
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学
2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻創傷看護学分野
pp.595-596
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201323
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今回紹介させていただいた一人は,老年看護学を専攻した博士課程修了生で現在日本学術振興会特別研究員(PD),もう一人は学部の卒業論文で平成27年度東京大学総長賞を受賞し,現在修士課程に在学する院生である。「看護とものづくり」における二人の研究報告を読み,私自身,彼らの看護研究に取り組む共通した姿勢を見いだし,率直に驚いている。ポスドクと修士課程の学生とは研究遂行度のレベルは異なるものの,とりたてて教えたわけでもないのに,看護研究への一貫した思想,つまり,常に患者の視線で思考するという看護の本質を見極めているからである。修士・博士課程の5年にわたり,指導教員として院生に関わる責任の重さに改めて襟を正し,いまは看護研究とは何かと真摯に自問自答している。そこで,私自身がどのように彼らの研究を支援してきたのか,改めて大学院生への関わり方を起草してみたい。
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