連載 院内研究 手とり足とりはじめの一歩・11
論文の書き方―原著論文の作成
祖父江 育子
1
1京都大学医療技術短期大学部看護学科
pp.889-896
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902263
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前回まで10回にわたり研究の進め方について解説してきました.ここまで努力を重ねた研究が院内発表や学会発表だけで終わるのは残念ですから,ぜひとも原著論文を作成しましょう.
原著論文の作成は看護を発展させる推進力になるだけでなく,研究者の研究能力も育てます.原著論文は原稿用紙20枚程度とボリュームがあるので,結果を論理的に意味づける訓練になります.また,経験の積み重ねによって自分にとっては「常識」のようになっている事象や素朴な疑問を合理的に説明できる知識を増やし,知識に基づいて考える能力,考えたことを読者が理解できるように文章に表現する能力を育てます.
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