連載 英語論文を書くということ・2
英語論文を書く過程
余 善愛
1,2
1University of North Carolina at Chapel Hill School of Nursing
2The Center for Health Promotion and Disease Prevention
pp.736-743
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201211
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書き始める前に
今回は,英語で論文を書いていく過程について述べていきます。ちなみに,論文を書き始める段階では,すでに研究は終わり,データの分析,結果も出ており,結果の検討ならびに,どこまで一般化できるかというところまで確定しているはずです。あとは英語に翻訳するだけです。私以外の多くの研究者は,このように進めているのかもしれません。
私の場合は,研究法はほとんど変える必要がありませんが,結果の書き方が,書いている間に何度も変わります。「いちばん大事な結果は何か」にこだわり,文章を書く間に微妙に考えが揺れるので,結果の順番を並べかえたり,図表をどのようにつくるかに最も時間がかかります。そのため,図表を最初に仕上げ,それから本文を書き始めることもよくあります。この段階で,共同研究者やconsultantと討議ができると,本当に助かります。
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