Japanese
English
焦点 ソーシャル・サポート・3
不確かさ—ソーシャル・サポートと適応の媒介因子
Uncertainty: A Mediator Between Support and Adjustment
Merle H. Mishel
1
,
Carrie Jo Braden
1
,
安酸 史子
2,3
1Arizona大学看護カレッジ
2千葉大学看護学部看護教育学講座
3順天堂大学浦安病院
pp.351-359
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200936
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ソーシャル・サポートは,健康にかかわる諸結果に影響を与える心理社会的な要因の探索における主要なトピックとして,近年注目されてきている。相次いで発表される研究成果が示唆するところによれば,ストレスの多い生活環境に身をおいている人々は,支援的な関係があることで身体的あるいは感情的な衰弱に陥らないですむ(Bruhn & Philips,1984;Revenson,Wollman & Felton,1983;Wortman,1984)。Wallston,Alagna,Devillis(1983)の3氏は,自然発生的サポートに関する研究によれば,そのようなサポートが回復に向かうための適応(adaptation)に積極的な影響を与えるという,かなり一貫した証拠が見いだせると報告している。癌患者の場合のソーシャル・サポートについて調べた研究成果は,ソーシャル・サポートがあることで患者が癌であるという事実に心理社会的によりよく適応していける,という両者の関連性を示唆している(Bloom,1982;Funch & Mettlin,1982;Peters-Golden,1982;Revensonら,1983)。
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