Japanese
English
焦点 ソーシャル・サポート・3
肺癌患者へのソーシャル・サポートとコーピング
Social Support and Coping With Lung Cancer
J. M. Saunders
1
,
R. McCorkle
2
,
藤野 文代
3
1City of Hope医療センター看護部
2Pennsylvania大学看護学部
3東京女子医科大学看護短期大学
pp.343-350
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200935
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アメリカ合衆国では,1981年に80万人以上の人々が癌の診断を下されている。このうちのかなりの人々は治癒可能だが,毎年40万人以上の人々がこの恐しい病気のために死亡している(American Cancer Sosiety,1981)。癌と診断されることは,直ちに,診断された個人やそのサポート・ネットワークの両方に対し,一連の脅威となる。
実践者や研究者は,患者やサポートしている人人が,癌の診断や治療に関する不幸な体験をどのように受けとめ,反応しているかを理解しようと,盛んに努力しており,この理解を助ける文献に注目している。しかし,コーピングやソーシャル・サポートの測定に関するおびただしい数の研究にもかかわらず,明確な解答は未だに現われていない。たとえば,Singerはあまたある我々のコーピングの知識をあいまいなものときめつけている(1983)。CohenとLazarusは仲介因子としての,コーピングが病気の回復あるいは悪化そのものに影響しているとはっきりと主張している(1983)。
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