連載 —海外文献紹介—Current Nursingピックアップ・19
がん患者の「不確かさ」について
濱口 恵子
1
1東札幌病院看護部
pp.980-983
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904917
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厚生省の調査によれば,がんの病名告知は約25%であり,たとえ病名が告げられていても病状や予後は曖昧にされることが多い現状があり,がん患者はさまざまな不確かさ(uncertainty)のなかに生きている.
Mishel1)2)やLazarus3)は「不確かさ」は脅威のみなもとになる可能性がある一方,状況に代替的な解釈を許すというかたちで脅威を減らしたり,希望を保つ作用があると述べている.
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