焦点 看護研究と概念枠組
座談会
研究における概念枠組の位置づけ—3つの素材論文をめぐって
寺内 礼
1
,
南 裕子
2
,
竹尾 恵子
3
,
前原 澄子
4
1中央大学文学部心理学研究室
2聖路加看護大学
3東京大学医学部保健学科
4千葉大学看護学部
pp.351-365
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200889
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前原 大分前から看護学の研究において,概念枠組とはどういうことなのか,そして,それを明確にすることが研究をしていく上で重要だということが言われております。この『看護研究』においても数号前に取り上げたこともありますが,今回はもう少し明確に突っ込んでみたいと思いまして,3つの論文を取り上げて,それらの論文を基に,概念枠組が研究の中でどういう位置づけにあるかということをお話しいただきたいと思います。
初めに,本日の命題は"コーピング"ということですので,読者にとっては珍しい,あるいは初めてお目にかかるという方もあるかもしれませんので,コーピングというのはいったいどういうことをいうのか,寺内先生,ちょっとご説明いただけますでしょうか。
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