研究を志す人のために 素材論文
情報伝達手段の側面からみた看護記録に関する分析
中木 高夫
1
,
中西 睦子
2
,
青木 和夫
3
1滋賀医科大学医学部附属病院
2日本赤十字中央女子短期大学
3東京大学医学部保健学科
pp.414-427
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200849
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1.はじめに
近年の医療技術の発展に伴い,医療は専門分化し,その結果,ひとりの患者をとりまく医療職種ほ細分化し,さらにその人数も増加する傾向にある。同時にまた,医療サービスの提供形態も複雑になり,医療サービスに関する情報の種類も,その量は多岐にわたっている。そこで,情報の効率的な収集・運用を図るものとして,各種医療情報システムが考えられ,実施されつつある。
医療の一部を構成する看護の分野においても,医療チーム間において,効果的に情報を伝達する手段として,看護記録が考えられる必要が生じ,看護記録のもつ意味は,以前にもまして重要となってきた。
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