焦点 研究における"こだわり"の大切さ
座談会
研究の牽引力としての"こだわり"について
中西 睦子
1
,
前原 澄子
2
,
登坂 有子
3
,
樋口 康子
4
1神奈川県立衛生短期大学
2千葉大学看護学部
3虎の門病院
4日本赤十字社幹部看護婦研修所
pp.12-24
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200737
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中西 私たちがきょう話し合うことになっているテーマは「研究における"こだわり"の大切さ」ということなんですけれども,ここでは研究の発火点というか,導火線になっていて,しかも,その研究のプロセスをずっと引っ張っていく牽引力になっていくものを"こだわり"というふうに名づけて話を進めていきたいと思うんです。
でき上がった研究を見た場合には,その研究がいかなる問題意識のもとになされたかということが,必ず問われるわけですけれども,問題意識というふうなかたい言葉に置きかえてしまうと,なかなか話しにくいということで,私たちがわざわざ"こだわり"という大和言葉を選んだ背景というのか,もう少し問題意識以前の,研究者の興味とか,あるいはもっと情緒的な要素などもその中に含まれてくるんではないかという気がしたので,まず研究における"こだわり"というのはいったい何だろうかというあたりを出していただけたらと思いますけれども,いかがでしょうか。
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