焦点 臨床における看護研究の諸問題
Conference・素材
血行動態からみた体位変換の安全性について
阿保 順子
1
,
長谷川 れい子
2
,
小田切 よし子
3
,
新山 悦子
4
1元:厚生病院附属高等看護学院
2厚生病院附属高等看護学院
3厚生病院
4元:厚生病院
pp.119-123
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200692
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はじめに
学生の臨床実習指導において,看護技術についての疑問をもつことが多々ある。中でも,心筋梗塞の患者が,絶対安静の指示により同一体位をとり続けて,腰背部痛や不安にさいなまされていることが多く,このような患者の安楽にかかわる疑問は大きい。
日常,体位変換は頻繁に行なわれている看護行為であるにもかかわらず,これについて患者の症状に合わせた判断に関する根拠が明確とはいえない。体位変換はその安全を保証するための理論的根拠が明確にされて,はじめて患者の安楽のために適用されうる看護技術となる。
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