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海外論文
乳房自己触診の実行に対する基本的予防保健習慣とマス—メディアの影響
Effect of Basic Preventive Health Practices and Mass Media on the Practice of Breast Self-Examination
Eleanor M. Turnbull
1
,
鈴木 和子
2
1コロラド大学看護学部
2東京大学医学部保健学科看護学教室
pp.148-155
発行日 1980年4月15日
Published Date 1980/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200611
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看護学部および保健関係学部以外の修士課程に入学している160人の女性の乳房自己触診の実行に影響を及ぼしている諸因子を評価するために,調査表により,1)6つの基本的予防保健習慣と乳房自己触診の実行との関係,2)1974年10月のベティ=フォード夫人****の乳房手術の報道に伴って,女性の乳房自己触診の実行におこった変化についての情報を得ようと試みた。女性の乳房自己触診の実行に影響を与えているその他の記述的データも得られている。調査結果では,乳房自己触診の積極的実行と他の予防保健習慣の積極的実行との間に関連性があることが,保健指向と非保健指向の35歳までの女性に明らかになり,36歳以上の女性では関連性がないことが示された。全年齢の女性の乳房自己触診の実行が,フォード夫人の乳房手術の後,明らかに増していることが報告された。乳房疾患の早期発見に好ましい,いくつかの示唆が与えられたといえよう。
月1回の乳房自己触診の実行は,初期の乳房疾患の発見の1つのルートとなる。現在までの研究では,この手段の活用に影響を及ぼす諸因子や実際上の実行度に至る報告までは明らかにされていない。この調査では,実行についての2つの問題とそれに関連する記述的データに関心を向けている。
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