焦点 "臨床における看護"の研究
資料
近畿地区国立病院,療養所の看護研究に関する現状検討—研究会集録分析と調査から
大野 美和子
1
,
河田 栄子
2
,
後藤 モミエ
3
,
杉森 きみ子
4
1国立大阪南病院附属看護学校
2国立大阪病院附属看護学校
3国立京都病院附属看護学校
4国立姫路病院附属看護学校
pp.155-164
発行日 1979年4月15日
Published Date 1979/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200581
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I.はじめに
A. Flexnerは専門職について次のように述べている1)。すなわち「専門職とは自然の中で学び常に実験的根拠を持ち物事に対し新鮮な研究的態度を持つこと,性格において学究的であり,その仕事の従事者はいつも実験所やセミナーに通い,新しい知識の吸収を要求される。」
この観点からみると,看護は実証された高度な知識と技術を修得し,それを基礎にして看護が実践されることが期待される。また,その知識や技術は研究によって開発され,体系づけられなければならない。しかし現状においては看護学は確立しておらず,したがって看護職が専門職としての条件を十分にみたしているとはいえないであろう。
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