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海外論文
心臓手術患者の術後3日間における睡眠及び休息量の観察
The Postsurgery Heart Patient: Amount of Uninterrupted Time for Sleep and Rest during the First, Second, and Third Postoperative Days in a Teaching Hospital
Betty Boyd Walker
1
,
雨宮 悦子
2
,
中西 睦子
2
1セントルイス大学
2神奈川県立衛生短期大学
pp.289-297
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200565
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心臓手術患者4名を対象として,術後3日間,休息及び睡眠がどの程度中断されずにとれたかを,1日8時間連続3回にわたって他者の干渉による中断を中心に観察した。観察はセントルイス大学のファーミン・ディスロージ(Firmin Desloge)病院において行われた。他者の干渉による中断回数の最も多かったのは1日目で,8時間のあいだに56回に及んだ。3日間を通じて,患者は少なくとも毎時間1回は中断され,中断時間の最長は50分だった。他者の干渉によるほか,明るい照明,電話のベル,その他の雑音のような環境条件や,I・C・Uの規則正しい活動も,患者の回復に必要な休息と安眠の妨げになることがわかり,看護婦がいかにすれば患者に必要な睡眠を与えうるかが示唆された。
人が子どもの頃学ぶ健康の基本的規則は,毎晩おおよそ8時間の睡眠をとる必要があるということである。人はやがて,睡眠は健康を回復し,精神の安定をはかり,疲労を和らげるのに役立つことを学ぶ。睡眠は,肉体にかかわらず精神の健康にとっても欠くことができない。睡眠は生理的ニードであり,これが医師から治療的に奨励されることも少なくない。
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