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海外論文
看護婦の励ましが患者の声の緊張のレベルに及ぼす効果
Effect of Nursing Reassurance on Patient Vocal Stress Levels
Barbara F. Brockway
1
,
Ora B. Plummer
2
,
Barbara M. Lowe
2
,
内海 滉
3
1コロラド大学看護学部(生理学)
2コロラド大学看護学部
3千葉大学教育学部
pp.74-83
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200544
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概 要
心理学的緊張測定装置(Psychological Stress Evaluator以下PSEと略す)を用いて患者の不安や緊張を音声的に測定することにより,看護婦の2種類の励ましがいかなる効果をおよぼすかを比較するために,妊娠が確定している23名の被検者が2人の看護婦によって入院に関する心配事を質問された。各症例はそれぞれ条件を変えて対照例として用いられた。声の緊張は看護婦と被検者との間にかわされた情報交換を録音したテープにより測定された。14名の被検者が「知的な」励ましを受けた。9名の被検者が「表面的な」励ましを受けた。看護婦の励ましは双方共に声の緊張のパターンに関する限り効果的であるように思えた。知的励ましを受けた3名は声の緊張の緩和をみせ,表面的励ましを受けた者に緩和はなかった。知的励ましを受けた被検者は声の緊張のパターンにより3群に分けられるが,それぞれのグループの間には情報交換の時間に関しての有意差は認められなかった。また表面的励ましを受けた2群についても同様であった。このことは声の緊張の差異が長時間話したかどうかということに関係しないことを示している。
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