焦点 患者の精神生活にどこまでかかわるか・3
臨床看護研究・12
精神生活の援助に関するわが国の研究(2)—小児の場合
中西 睦子
1
,
相馬 朝江
1
,
雨宮 悦子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.81-96
発行日 1977年4月15日
Published Date 1977/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200478
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患者の精神生活の援助を扱ったわが国の研究について,これまで主として一般成人患者を対象としたものを中心にみてきたが,今回は対象を小児にしぼり,小児の精神生活の援助が主に追求されている論文を探った。精神生活そのものについては著者らも決して明確に規定しえてはいないが,一応その領域範囲についてはこれをどうとらえていくかを前々回精神生活の援助に関するわが国の研究(1の1)(本誌9巻4号)で述べてあるので,今回もその考えかたに基づいていきたいと思う。論文を探った期間は1968年から1975年までの8年間で,当初に定めた雑誌,学会誌注1)13誌より該当する論文を拾ったところ全部で63題あった。それらを次のように分類し,更にそれらのうちから同じく当初に定めた論文選択基準注2)に従って19題の論文をとり出した。
1 精神生活の援助に関する基礎的研究
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