研究
超音波手洗装置による手指消毒について
飯浜 澄子
1
,
木村 良子
1
,
草地 宣美
1
,
清川 啓子
1
,
山路 スミ
1
,
久保田 歌子
1
,
呉 大順
2
,
林 滋子
2
,
南沢 汎美
3
,
山本 俊一
4
,
高木 忠信
5
1東京大学医学部付属病院中央手術部
2東京大学医学部付属病院胸部外科
3東京大学医学部保健学科看護学教室
4東京大学医学部保健学科疫学教室
5社会保険中央病院
pp.322-327
発行日 1972年7月15日
Published Date 1972/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200296
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I.はじめに
近年,抗生物質の普及によって,消毒に対する考え方が以前にくらべて安易になりがちの傾向がある。しかし,医学はめざましい進歩をとげ,従来不可能とされていた臓器移植なども数多く手術対象に加えられてきているので,消毒について再検討をする必要もあるのではないかと思われる。
手術室における手指消毒は従来より用いられてきたFürbringer法およびその変法が行なわれてきたが,最近ではMEの進歩につれ,超音波による手指の消毒についても検討されている。私たちは,短時間で個人差なくすぐれた消毒効果をあげるといわれるこの超音波手洗い装置を使用してみて若干のデータを得たので,従来のFürbringer変法と比較して検討を加えてみた。
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